彼と私のこれからの道~登山編③~
2006年 07月 04日
8合目から頂上まで、普通に登っても1時間半かかるそう。
それを聞いただけでもぐったり~(@_@;;
やっぱり、歩き始めるとどんどん頭は痛くなるしお腹は気持ち悪くなるしで、今にも倒れそうなくらい・・・
でも、立ち止まると余計に具合悪くなりそうなので、ちょっとずつでも歩くことにしました。
彼は心配そうに見ながらも、私よりも2、3歩先を歩きます。
私は彼に追いつこうとしても全然追いつかない。。。。。
それに、どんどん追い抜かれるし、いろんな人に迷惑がかかっちゃうけど、でも私はこれ以上ペースは上げられない。。。。具合は悪くなる一方。。。。
そんな感じで、私は自分のふがいなさと悔しさに耐え切れなくなって、ついに彼を呼び止めました。
彼は私を岩に腰掛けさせて、ちょっと休むよう言いました。
私は、彼にも迷惑をかけちゃう。。。そう思ったら自然にぽろぽろ涙がこぼれてきました。
彼はびっくりして、「どこか痛いの?どうしたの?」と聞いてくるけど、私は何も答えられないで涙がこぼれるばかり。。。。(>_<。
彼は私の涙を拭いてくれて、一生懸命落ち着かせようとしています。
「ごめんね~。やっぱり初めての登山で富士山は無謀だったよね(>_<) オレがもうちょっとしかコのこと考えてあげれば良かったよね。。。つらいよね。ごめんね」
そう言ってきたので、私は首を横に振りました。だって、登るって決めたのは私だもん。彼のせいじゃない。。。。そう思ったら、また涙がぽろぽろ~
「リタイアするという手もあるけど。。。。。。
出来れば、オレはふたりで頂上に行きたい。実は、頂上で、ちょっと考えてることがあるんだ。だから、がんばって頂上を目指そうと思ってる。どうかな?」
その彼のセリフに、私はピンッと来ました。
せっかくここまで登ってきたんだし、負けず嫌いな私。
最初からリタイアは考えていませんでした。
彼のためにも、そして私のためにも、頂上を目指そうと思いました。
そう思ったら、急にやる気がわいてきました。
泣いたのが良かったのか(笑)、頭もちょっと軽くなったし、お腹もラクになっていました。
私は、登ることを決心しました。
「荷物は、オレが全部持つからさ。がんばろう!!」
そう言って、私のウエストポーチを自分の腰に巻いて、彼は立ち上がりました。
彼だってつらいのに。。。 すごい人だなと思いました。
そこからも、とっても大変でした。
でも、途中で見える景色は本当に絶景でした☆まさに雲海が広がっています。
この景色も、私に見せたかったそうです。
もう最後のほうは、気力しか無かったと思います。
頂上の鳥居が見えてきた時には、また涙が出そうになりました。。。。。
≪つづく≫
はぁ~。。。書いてて、その時の事を思い出してまた涙しそうになる私^^;
by banbibanbi55
| 2006-07-04 12:41
| ♪ふたり♪